事業承継・M&A
「背中を見て覚えろ」が嫌で退職? 製造現場の切実な労務トラブル
目次
1 製造現場の労務トラブルは組織の「設計上のミス」が原因
製造業は、数値と精度の世界です。歩留まり、納期、品質……。それらは客観的な指標で管理され、わずかなズレでもラインを止め、原因を究明します。そこに感情が入り込む余地はありません。一方で、製造業の現場では様々な労務トラブルが発生します。例えば、
- 「背中を見て覚えろ」が通じず、若手が辞めていく
- 即戦力だと思った社員が、現場をかき乱す
などがそうです。
なぜ、「人」の問題になると合理性は失われてしまうのでしょうか。トラブルが起きるたび「あいつが悪い」「最近の若い者は根性がない」と個人の資質に原因を求めている社長は少なくありません。ですが、現場で繰り返される労務トラブルの多くは、
個人の問題ではなく、必ず組織の「設計上のミス」が潜んでいる
のです。機械の故障に構造的な理由があるように、人の問題にも「設計上のミス」があります。
この記事では、数多くの製造現場を見てきた社会保険労務士が、その構造的欠陥を、実際によくあるストーリーとともに解き明かします。
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提供
三原 明日香(みはら あすか)
東京都葛飾区在住の社会保険労務士。長年行政からの委託で町工場の調査やレポート記事を執筆してきた経験を活かし、小規模な製造業中心にサポートしている。フリーライターとしても15年以上活動中。

